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中でも圧巻は、チョウの成虫がずらりと並んだページ。 美しいチョウがバランスのとれたデザイン画のように並んでいます。 小さな虫たちがいきいきと動きまわっている絵は、虫の世界を 巨大レンズでのぞいたかのようで、普通の図鑑とは違う楽しさが・・・ 春から、夏、秋、冬と一年を通じた虫のお話にもなっています。 |
日本各地で語り継がれてきた妖怪を集めた図鑑絵本です。 鬼、天狗、かまいたち、海坊主、ざしきわらし、天井なめなど・・・ 常識では考えられない不思議なできごとが起こった時、それは 妖怪の仕業と考えられたそうです。 川端誠さんは、妖怪を怖いけれど親しみのある存在として 描き表わしています。妖怪のお話は、たくさんあります。 図鑑で興味を持った妖怪のお話を探してみるのも面白そうです。 |
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動物を飼うことは、その命に責任を持つことです。 毎日の世話は大変ですが、その分動物はかけがえのない存在に なっていきます。 ハムスターを飼ううえで大切なこと、どうやったらハムスターが 毎日いきいきと元気に暮らせるか、書かれた絵本です。 餌やり、出産、一日の生活など、いろいろな場面が出てきますが 絵本ならでは・・ハムスターのかわいい仕草や表情に心もなごみます。 |
自分で野菜を育てると、水・太陽・虫など他のいろいろな自然に 目を向けるきっかけにもなりますね。 野菜を使った遊び方も紹介。気になる遊びがみつかったら、 あとは自分で工夫してみようと書かれています。 「野菜の汁でTシャツを染めよう」とか、「エダマメでお豆腐を作ろう」 なんていう、夏休みの自由研究に役立ちそうな情報も! |
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地図をみながら、自分たちだけで中辻からの浜の岬まで たどり着くことができるのか? 西村繁男さんが、臨場感たっぷりの細密描写でその場所の風景を描き出して くれていますので、地図の見方や地図のマークが、よくわかります。 自宅付近や旅行先などで、地図を見ながら探検してみたくなります! 第12回「絵本にっぽん賞」受賞作品。 |
日本でもよく知られているロシアの民話。子どものいないおじいさんとおばあさんが 雪で作った女の子が動き出すお話です。 スズキコージさんの不思議な独特な世界が楽しめます。 中でも、美しい作品です。 |
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どうなっているのかな。 ここは、森のアパート。「ただいまあ」とドアを開けると、みんなが楽しく暮らしている。 森のアパートの動物たちの暮らしは、とっても愉快。 壁を切り取って、ちょっとのぞいてみよう! |
ある朝、コーゲはミーナに何も言わず、さっさとモグラのバイクに乗って出かけてしまいました。ミーナことをすっかり忘れて! ひとりぼっちで残されたミーナはコーゲをこらしめてやろうと家出をすることに・・・ スゥーデンの絵本作家アンナ・ヘグルンドは、エルサ・ベスコフ賞や「おじいちゃんの口笛」でドイツ児童文学賞も受賞。 にっこり笑える心やさしい作風です。 |
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ひとり暮らしのおじいさん、今日は久しぶりに動物園へ行くとらいおんの檻で足をとめた。 なんだか悲しそうな顔のらいおんに、おじいさんは本を読んであげることに。 お礼に曲芸を見せるらいおんのおしりに見覚えあるきずが・・・ おじいさんとらいおんは古い友達だったのです! |
やさしい家族に囲まれて、元気いっぱい過ごす小さなエラの幸せな日常のひとこまです。 お父さんが歌ってくれたのは、あおいひろい空に高くあがる凧の歌 その歌声が聞こえてきそうな明るい作品です。 「かあさんのいす」など、さりげない家族の日々を描きつづけるベラ・B・ウィリアムズ。 訳は、絵本作家でもある佐野洋子さんです。 |
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大工さん、郵便配達、名探偵、つぎつぎ夢が広がります。 でも、スタンリイ本人ときたら・・・ 犬がお仕事をするというのも愉快ですが、絵も愉快。短い文でテンポよく読めます。 |
いとこのマイケルは夜遅く、ぼくを迎えに来てくれる。 かいぞくマークの服を着て、海賊の隠した宝物探しに! 夜の魔法がかかって、浜では不思議な時が流れる。 詩人リズ・ローゼンバーグと、月明かりをあびて遊ぶ子どもをあたたかく表現している スティーブン・ランバートの詩情豊かな作品。 |
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庭のカナヘビ夫婦に拾われて、育てられることになりました。 庭に住んでいるチョウやミミズ、ダンゴムシ他みんなは、おはぎちゃんをたいそう可愛がりました。 やがて空気が冷たくなり、冬がやってきます。 庭のみんなは、おはぎちゃんをおいてなかなか冬眠できません。・・・庭のいきものに関心が深まります。 ふっくらちっちゃなおはぎちゃんが、とっても可愛い! |
バナナが大好きなセンシュちゃん。バナナを独り占めとばかりに、ウオットちゃんを残したったひとりでバナナ島めがけて大冒険。 面白くて、最後にはじーんとくるお話です。 巻末には、ボルネオ島で出会った孤児のオラウータンの話も書かれています。 |
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りんごの花の甘い香りに誘われて入った古いお屋敷で出会ったのは・・・ 童画会賞や童画芸術協会賞を多数受賞、主に幼児雑誌などの挿絵を手掛けていた熊谷まちこさんのはじめての絵本作品。 花いっぱい、春の野原の風景がとても美しいです。 |
あんまり晴れすぎて、とうとう畑のミニトマトも枯れるほど。 と思っていたら、何かポツポツ降ってきた。そこへやってきたのは、あめふりおくん。 「ぼく、あめふりお」に続くシリーズ2作目です。ユーモラスいっぱい、元気いっぱいの絵本です。 |
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ムーはポロンを背中に乗せ、夜のお散歩に連れ出しました。 夜って楽しいよとムーは教えてくれたのです。 作者は、フレンツェの版画工房で技術を学び、二度「ボローニャ児童図書国際絵本原画展」入賞。 黒と白の絵に柔らかな挿し色が、あたたかな雰囲です。 |
ある日、お届けものがあと一個というところで、急な雨に出会ってしまいます。 木の下で雨宿りをしていると、あれれ?雨に濡れて、お届け先も差出人も見えなくなってしまいました。 KUMON主催の2008年度「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」受賞作品。お話を書いた杉元美沙希さんは、現在12歳です。 とりごえまりさんのほのぼのとした絵も楽しめます。 |
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言葉を音としてとらえるフレーズが満載ですので、早口言葉にしたり、ゆっくり読んだり、読み方はいろいろ工夫次第です。 フレーズに合わせた絵もお楽しみ! |
うさぎさんはミシンカタカタ、すてきなワンピースを作ります。 早速ワンピースを着ておでかけ。お花畑を散歩すると、まっ白なワンピースはお花の模様に! 「わたしに似合うかしら」、ララランロロロンと、うさぎさんは大喜びでお散歩を続けます。 リズミカルな繰り返しの文は、だんだんと夢膨らむお話に・・・ |
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4年間で15冊の絵本作品を出されました。 ほのぼのとした特異の主人公たちが登場する絵本はどれも人気。特にこの「だるまさん」シリーズが好きです。 タイトルも楽しい! そのかがくいさんの訃報にふれました。これからの作品も楽しみにしていましたのに残念です。 でも、作品は永遠に残り続ける日本のロングセラー絵本となることでしょう。 |
先日、どこからか聞きなれない鳴き声が・・・ 山鹿の声かなぁと思います。 春になったことを、山の動物たちも喜んでいることでしょう。 春になると読みたくなる、素敵な作品です。 |
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追いかけるオオカミでしたが、きりかぶにつまずいてすってんころりん、コブタを逃がしてしまいます。 オオカミのおなかはグー。 どうしてもあのコブタが食べたい! オオカミの思いはどんどん膨らんで・・・異色コンビが作るユニークなオオカミ絵本第1弾。 |
いろいろな模様のコラージュによる絵が楽しめます。 特に、「世界中の目覚まし時計がなったらどんなおと?」のページは、女の子なら目がクギ付け!になること間違いなし。 「てをたたいたらどんなおと?」から始まって、音はどんどん大きくなったり、またもや小さくなったり、心で感じる音の世界です。 |
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そこには小さな見習い魔女たちが、魔女になる訓練をして暮らしています。 その中の一番小さな魔女がデイジー。 ほうきで飛ぶ練習をするけれど、いつも失敗ばかり。 そんな時出会ったのは、不機嫌なカラス、ズズーでした。 デイジーのやさしい言葉は、ズズーの心を開く魔法。 「誰もがやさしくてすてきな魔法の力を持っている」・・・帯に書かれた植田真さんからのメッセージです。 |
かばくんは、何になれるか次々挑戦。 消防士・・梯子をこわし、バレリーナ・・床に穴があいておっこち、カウボーイ・・馬がのびてしまい、と何をやっても失敗ばかり。 そこで、かばくんは考えます。 「ここらでちょっとひとやすみ ま、ぼちほぢいこか」 今江祥智さんが遊び心で訳したという、大阪弁がぴったりです。 |
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兵隊人形のビルの動きがいきいきと描かれています。 巻末に松岡享子さん、吉田新一さんのページを追った解説が載っていて、絵本を読む楽しさが広がります。 |
「視覚ミステリーえほん」(あすなろ書房)は、写真を使った錯覚の絵本。 鏡や光と影、絶妙な角度や見方によって目にするものは理解しがたい不思議な感覚です。 何度見返してもそう見えてどうして?という疑問符だけが残ります。 まるで細工が施されているようですが、すべて自分の頭の中で起こっていることだそうです。 配置や色使いなどウォルター・ウィックの感性で作られた写真は、ひとつひとつが、洗練されたアートのようです。 |
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神様に「おなかのすかない大きなねこをおつかわしください」と祈りました。 ある吹雪の日、エルシーのもとに大きな雪のねこがやってきました。 それからのエルシーは満ち足りた生活を送りましたが、神様との約束をやぶり、雪のねこを暖かい部屋へ招き入れてしまいます。 とけて水になってしまった雪のねこ・・・でも美しい奇跡が待っています。 静かに響く鎮魂歌のようなお話です。 |
「ペール・カストール」は、「ビーバーおじさん」の意味でフォシェが自らそう名乗ったそうです。 ロジャンコフスキーは、フォシェに認められ、「ペール・カストール・アルバム」の中で動物の絵本の挿絵を描きました。 「かわせみのマルタン」の文は、ポール・フォシェの妻、リダ・フォシェが手がけています。 本作は、1938年に作られた作品です。 森の様子、そこで暮らす生き物たちの様子、生きることへの感動が伝わってきます。 日本語訳は、石井桃子さんなので、日本語になってもとても細やかな情景が伝わってきます。 |
2009年に読んだ絵本は・・⇒ こちら |
2008年に読んだ絵本は・・⇒ こちら |