■■■ はな  絵本が読める幸せ ■■■




   みなさんも何冊かは読まれたことのある、ご存知、「こどものとも」
   来年50周年を迎えるそうです。

   戦争が終わって10年後、いよいよ日本でも本格的に小さな子どものための
   本をということで、編集されたものと思います。

   それは、読み聞かせのための本です。
   大人が子どもに読んで聞かせてあげるために作られた本。

   日本語の言葉のリズムや日本独自のイラストで色どられた日本独自の
   創作絵本のはじまりです。

   当時30円という価格は、今の時代ではいくらくらいでしょうか。

   その中から、日本を代表する傑作絵本が多数出版されたのは
   言うまでもありません。

   27ページ前後で作られた紙絵本は、たくさんの子ども達に、値段や質
   以上の多くの夢や楽しさや、思い出を届けてきました。

   何よりも、「絵本が読めることの幸せ」というものです。
   家庭でお父さん、お母さんが、絵本を読んでくれるという幸せの時間を
   届け続けてきたに違いありません。

   今はそんな子ども達が、お父さん、お母さんです。


   古い本、新しい本、消えてしまった本、未来の本、
   絵本はこれからどんな風に、進化するのでしょうか。

   子ども達の幸せな日常が続く限り、絵本は出版され続けることでしょう。

   そして、大人も、唯一子どもに戻れる瞬間、幸せな子ども時代を
   思い出す瞬間として、絵本を読みつづけることでしょう。




福音館書店から、こどものとも50周年の歩みとして
「おじいさんがかぶをうえました」が、記念出版されました。



おじいさんがかぶをうえました―月刊絵本「こどものとも」50年の歩み
おじいさんがかぶをうえました―月刊絵本「こどものとも」50年の歩み福音館書店編集部

福音館書店 2005-11
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