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はじめて絵本を読んだのは、小学6年生の時です。学級で図書委員になり、 図書室に通うようになり、みつけた低学年用の小さな本棚。 そこには、色とりどりの絵本が、並んでいました。 たぶん、全部読んだと思いますが、記憶に残っているのは、「ふるやのもり」一冊です。 さるの顔はどうして赤くなったのかという、奇想天外なお話(昔話)と、絵がおもしろく、 この本から、わたしの読書生活が はじまったように記憶しています。 幼稚園の先生になった時、また、この絵本に出会えて、びっくりしました。 時が、タイムスリップしたかのような、絵本が大人になり また手にとってくれる日を、ずっと待っててくれたような感動でした。 物語は、大人から子どもへ伝わって、大袈裟ではない庶民の文化として 長く残っていくものなんだろうなぁと、思いました。
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